島森路子インタビュー集

元・『広告批評』主宰・天野祐吉の冒頭言(はじめに)によると、『広告批評』の二代目編集長だった島森路子は、「「書きことば」よりも「話しことば」でとらえ」たいという思いから、「相手の人の仕事の魅力にとことんほれこんだ上で、その魅力の秘密をその人自身のことばで明らかにしていこうとする一貫した姿勢」でインタビューしていた。
そして、「できれば、インタビュアーのことばは誌面に出ないほうがいい」と語っていたという。なかには吉田秀和氏など、すべてが本人の語りで埋め尽くされている章もある。

この本は、彼女の三十年間にわたるインタビューから、二十四編を集めたものだ。

確かに、誰かの記事を書くにも、たんに記事を書くよりも、その人自身の言葉で語るほうが説得力があるとも思う。

文章を仕事にしている人はもちろんのこと、多くのひとにとって、ここに纏められたインタビューの数々は、何かを考えさせてくれるに違いない。

◆島森路子インタビュー集 1
ことばを尋ねて

島森路子・著
天野祐吉作業室・刊  (2010/06)

淀川長治   二十一世紀への遺言
山田風太郎  いつも列外にいるつもりで生きてきた
吉田秀和   音楽の退屈
養老孟司   人間が幸福になる方法
美輪明宏   男は弱いもの、だからいとおしい
谷川俊太郎  老いをどう生きるか
糸井重里   権力の垢をソギ落とすのが感性だ
橋本治    橋本流独断江戸哲学講座巻一
タモリ    タモリはかく語りき
ビートたけし おいら下町のワルガキだ
所ジョージ  バカみたいなことばかり考えてる
イッセー尾形 舞台に立たないと禁断症状が出てしまう
亀倉雄策   四十三年の軌跡(展覧会にて)

◆島森路子インタビュー集 2
ことばに出会う

島森路子・著
天野祐吉作業室・刊  (2010/07)

村上春樹   物語はいつも自発的でなければならない
鶴見俊輔   自分を根底から支えるもの
池澤夏樹   反戦の楯としての広告
是枝裕和    「九条」を手がかりに日記を描いた
深澤直人   日常感覚の中にデザインの必然がある
佐藤雅彦   本当に面白いことは何か
浦沢直樹   現実がマンガを追いかけてくる
とんねるず  おれらはニッポンのブルースブラザーズだ
爆笑問題   十年間ケンカしっぱなしです
ラーメンズ  面白いことは向こうにある
横尾忠則   福を呼んでこそ広告だ(展覧会にて)

装丁・菊地信義 各巻四六判上製
①税込3045円 ②税込3150円

天野祐吉作業室 http://inkyo-ya.com/

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